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世界初、血液検査で消化器がん発見…精度9割 |
一般医療ニュース |
2011年6月20日 提供:読売新聞
金沢大発の医療ベンチャー企業「キュービクス」(石川県野々市町)は19日、簡単な血液検査 だけで「消化器がん」を発見できる世界初の検査キットの輸出を目指し、欧州人向けの性能試験 のためドイツの医療企業に検査キットの提供を始めたと発表した。
同社は、同大医薬保健研究域の金子周一教授らが約2年前に開発した、消化器がんの 有無を血中の遺伝子の変化で判別する新技術を使い、「マイクロアレイ」と呼ばれる検査キットを 製造。
この検査キットを使えば、2・5ccの血液を採取するだけで、3日で結果が分かるといい、 胃がん、大腸がんなどの消化器がんを9割の精度で発見できるという。同社によると、 これまでの性能試験は日本人だけに行われてきたため、人種が違っても同様の性能があるか どうかを調べようと、ドイツの企業と共同で試験に臨むことにした。
マイクロアレイは8人分を同時に検査でき、原価が1枚約40万円。キュービクスの丹野博社長は「人間ドックのオプションとして需要が期待できる。すでに国内の医療機関からは引きあいもあり、今年度は1億5000万円の売り上げを目指したい」と話していた。
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