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笑いは糖尿病の治療薬・食後の笑いにより血糖値が自然に低下 一般医療ニュース

Daniel DeNoon
WebMD Medical News

監修 Brunilda Nazario, MD

【2006年5月28日】

糖尿病は愉快なものではない。ところが、糖尿病治療を改善する最新の
方法が笑いだという。

笑いが2型糖尿病患者の血糖値を低下させることを日本人研究者が発見した。真面目
な話である。この知見は『Diabetes Care』5月号に掲載されている。

この知見によって、「笑いで健康を取り戻した人物」として有名な編集者ノーマン・
カズンズ氏の「笑いは一種の体内のジョギングである」という発言が裏付けられた。
筑波大学の林啓子 PhD, RNの研究により、カズンズ氏が正しかったことが確認され
た。

林博士らは2型糖尿病患者19例を対象に食前および食事2時間後の血糖値を測定した。
患者らは初日の夕食後に退屈な40分間の講義に出席した。この講義では冗談は一言も
出されなかった。2日目、患者らは同じ夕食を摂った後に40分間、漫才を見た。

患者らはよく笑った。彼らは自分の笑いを5点満点で4点または5点と評価した。患者
らの食後血糖値は漫才を見た後に上昇したものの、その上昇度は講義を受けた後ほど
ではなかった。また、2型糖尿病をもたない健常対照群でも、笑いによって2型糖尿病
患者群と類似した反応が認められた。

この研究者らは、笑いは糖尿病患者に有効であるとの結論を出している。笑っている
ときに体内で作られる化学伝達物質が糖尿病に対する身体の代償作用を助ける可能性
がある、と研究者らは示唆している。

こうしたことから、糖尿病患者は毎日笑うべきだと林博士らは結論づけている。実際
には、そのような言葉で述べたわけではなく、それを科学的な専門用語で表現してい
る。

「結論すれば、本研究は、笑いには食後の血糖値上昇への抑制効果があることを明ら
かにしており、糖尿病患者には毎日笑う機会をもつことが重要であることを示唆して
いる」と林博士らは記述している。

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